稲盛和夫さんの『生き方』。
この本の名前はもちろん聞いたことはあり、いつかは読んでみたいなーと思っていたのですが、読んだことは一度もありませんでした。
しかし、今回とうとう読みました!
なんでこの記事では、稲盛和夫さんの『生き方』を読んで感じたことや学び、それに基づいてこれからの生活でどのような行動をしていくのかをまとめます!!!
目的
- 生きる上で重要なことを知るため
- 稲盛さんという偉大な経営者から経営者として成功する人はどのような人生観を持っているのかを知るため
学び
仕事は自身の心と魂を磨くための「修行」である。
しかし働くということは人間にとって、もっと深遠かつ崇高で大きな価値と意味を持った行為です。労働には、欲望に打ち勝ち、心を磨き、人間性をつくっていくという効果がある。単に生きる糧を得るという目的だけではなく、そのような副次的な機能があるのです。ですから、日々の仕事の精進込めて一生懸命に行っていくことがもっとも大切で、それこそが魂を磨き、心を高めるための尊い「修行」となるのです。
p.22
一つ目はこのフレーズです。
このフレーズを見た時、このような観点があるのかと驚きました。
自分は仕事と言えば辛くて退屈で生きるためにしょうがなく行う営みであるように感じてました。世間的にはこのような仕事観の人が多いと感じ、自分も周りの人や世間の風潮が影響でそのような価値観を持ってしまったように思えます。
しかし、本来仕事というのは崇高なものであるということに気づきました。
そもそも仕事とは何か。それは誰かの役に立つこと。その対価として仕事を得ることができる。つまり、誰かの幸せを願うための営みが仕事です。この観点を忘れていました。というより気づくことがありませんでした。
今までの経験してきた仕事というのはアルバイトくらい。アルバイトの仕事は基本的に単純作業で誰かの指示に従って行うことがほとんどでした。そのため、仕事の全体感を把握することが難しく(しようと思ったらできたと思う)、この仕事が誰の役に立っているのかが分かりくい。その結果、仕事の崇高な部分(誰かの役に立っているという部分)ではなく、仕事の辛い部分に目が行ってしまい、仕事はつらいものなのだという仕事観がついてしまったのかもしれません。
逆に、これからは仕事をする際は、この作業がどの成果物のどの部分を担い、その最終的な成果物が社会に対してどのように役に立つのかを意識することで、その仕事の意味を見出し、やりがいを大きく感じることができるのではないかと感じます。
すべての人は自分の思う通りの人生を送ることができる。
世の中のことは思うようにならないー私たちは人生で起こってくるさまざまな出来事に対して、ついそんなふうに見限ってしまうことがあります。けれどもそれは、「思うとおりにならないのが人生だ」と考えているから、そのとおりの結果を呼び寄せているだけのことで、その限りでは、思うようにならない人生も、実はその人が思ったとおりになっているといえます。
p.39
2つ目はこのフレーズです。
このような観点に大変驚きました。。
「人生思う通りにならない」と言っている人の人生はその人の思う通りになっていないことがほとんど。一方で、「人生努力すれば思う通りになる」と言っている人は確かに思い通りの人生を送っているように見えます。
つまり、人生思い通りになっていない人は「思い通りにならない人生」を望んだ結果、思いどおりにならない人生を送っており、結局のところすべての人間は自分が望む人生を送ることができるということなのだと思います。
「自分はこうなりたい、いやこうなる」「努力すればなんとかなるのが人生」というように、そのような人生を望むことで実際に自分の望むような人生を手に入れることができる。
でも、「自分はこうなりたい」といくら望んでいたとしても単に望むだけでそこに至るまでのロードマップも自分で考えることなく、自己実現のために何もしていない状態だと、いくら「こうなりたい」と望んでいたとしても、それになるのは難しいのではないでしょうか。
ここで重要なことは、自分の思い通りになる人生を本気で心から思っている人はそれに伴った行動があるのだと思います。逆に自分の思い通りになる人生を望んでいたとしても、何も行動していない人は本当の意味でそのような人生を望んでおらず、どこか人生は思い通りにならないと諦めているのではないだろうかと感じます。
Next Action
- ただやらされていると考えるのではなく、自身の魂と心を磨くための修行だと考え、仕事に取り掛かる。
- 一つ一つの作業が最終的な成果物のどこを構成し、その成果物が社会にどのような価値を提供するのかを常に意識する
- 「人生は思い通りになる」と心から考え、日々行動を積み重ねる
最後に
全体的に共通して言っていることは、常に誠実な心と向上心を持ちながら生きることが重要だとという内容でした。
この本は、全体的に非常に読みやすく、2時間ほどであっという間に読み終えてしまいました。
あっという間に読み終えてしまいましたが、内容が薄かったということでは決してなく、人が生きるということはどういうことなのかという究極的に曖昧な問いに対して一つの解を提示してくれるような内容でした。
なので、
- 時間はあまりないけど、稲盛さんの考え方を知りたい人
- そもそも生きる目的は何なのかと一度は考えたことがある人
こんな人におすすめです。
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